2026年10月9日、滋賀県老人福祉施設協議会が主催する「第2回生成AI活用研修」にて、ハナサクAIが講師を務めました。
今回の研修には、滋賀県内の老人福祉施設に携わる29名の方々が参加。90分間の研修の中で、5つのグループに分かれ、3回のグループワークを実施しました。
テーマは、「生成AIを自分たちの施設でどのように活用していくか」。
ChatGPTやGeminiなどの操作方法を学ぶだけでなく、現場の業務課題を共有し、法人として生成AIを安全に活用するために必要なことを考える、参加型の研修を行いました。
研修の概要
- 開催日: 2026年10月9日(金)
- 主催: 滋賀県老人福祉施設協議会
- 研修名: 第2回生成AI活用研修
- 参加者: 滋賀県内の老人福祉施設関係者29名
- 研修時間: 90分
- 実施形式: 講義・グループワーク(5グループ)
- 講師: ハナサクAI 八木明恵
今回の研修は、第1回研修後のアンケートで寄せられた参加者の関心や課題を踏まえ、現場での実践につながる内容として構成しました。
生成AI導入を考える3つのグループワーク
研修では、参加者同士の対話を中心に、次の3つのテーマについて話し合いました。
① 現在のAI・デジタルツール活用状況を共有する
最初のグループワークでは、各施設で現在使用している生成AIやデジタルツールについて情報交換しました。
参加者からは、ChatGPT、Gemini、Claude、NotebookLM、AI議事録作成ツールなどの名前が挙がりました。
具体的な活用場面としては、次のような事例が共有されました。
- ケアマネジャーの資料作成
- 施設の広報紙作成
- 補助金申請に関する業務
- 会議の議事録作成
- 各種業務資料の作成
法人としてAIサービスを契約し、積極的に活用している施設の事例も紹介されました。
一方、これから導入を検討する施設もあり、同じ老人福祉分野でも活用状況には違いがあることが分かりました。
参加者同士で実践例を共有することが、自施設のAI活用を考えるきっかけとなりました。
② 現場の業務課題から生成AIの活用方法を考える
2つ目のグループワークでは、日頃の業務で負担を感じていることや、改善したい仕事を出し合いました。
具体的には、次のような業務が挙がりました。
- 職員の勤務表・シフト作成
- 会議の議事録作成
- 送迎時間や送迎順序の調整
- 契約書・重要事項説明書に関わる業務
- 業務マニュアルの作成
- 事業計画書の作成
- LIFEへのデータ入力
特に複数のグループから課題として挙がったのが、職員の勤務表作成です。
勤務希望の収集から勤務表の作成、印刷・配布までを手作業で行っている施設の実情や、既存システムの費用・機能が自施設に合わないといった課題が共有されました。
研修では、ハナサクAIが検証を進めているGoogle Workspaceを活用した勤務表作成支援の取り組みについても紹介しました。
ただし、勤務表作成には配置基準や勤務条件など、施設ごとのさまざまな制約があります。生成AIだけですべてを解決するのではなく、既存システムや業務手順の見直しも含めて検討し、最終的には人が確認する必要があります。
「AIで何ができるか」だけではなく、「現場のどの業務を、どのように改善したいか」から考えること。
この視点を重視して進めました。
③ 法人として生成AIを安全に使うためのルールを考える
3つ目のグループワークでは、施設や法人として生成AIを利用するために必要なルールや確認事項を話し合いました。
主に次の3つの視点を提示しました。
1.使い方
施設としてどのような利用ルールを設ける必要があるか。
2.入力情報
個人情報や機密情報など、AIに入力する情報をどのように取り扱うか。
3.出力確認
AIが生成した回答や文書を、誰がどのように確認するか。
参加者からは、複数事業所を運営する法人では共通ルールが必要ではないかという意見や、職員個人の端末利用、写真・画像の取り扱い、著作権、AIの回答の正確性などについて意見が出ました。
また、AI利用について本人や家族への説明・同意をどう考えるかという問題提起もありました。
これらは参加者から出された検討課題であり、すべてが法的義務という意味ではありません。実際の運用では、利用目的や情報の種類、AIサービスの契約条件などを踏まえた確認が必要です。
生成AI導入にあたっては、職員個人の判断に任せるのではなく、法人として利用範囲や確認体制を整備することの重要性を共有しました。
参加者同士の情報交換が活発な研修に
今回の研修では、グループ内での情報交換が非常に活発に行われました。
生成AIをすでに活用している施設に対して、他施設の参加者からアカウント管理や具体的な運用方法について質問が出るなど、実務に即した対話が生まれました。
同じ福祉分野で働く参加者同士だからこそ共有できる課題や工夫があり、他施設の実践を知ることが、自施設の取り組みを考える機会にもなっていました。
研修終了後には、施設や法人への生成AI導入、施設内研修の実施、NotebookLMの情報管理などに関する相談や質問も寄せられました。
生成AIへの関心が高まる一方で、組織として安全に活用するための支援も求められていることを感じる研修となりました。
ハナサクAIが大切にしている生成AI研修の考え方
ハナサクAIでは、生成AIの操作方法を学ぶだけでなく、実際の業務改善や組織での活用につながる研修を大切にしています。
特に社会福祉法人や介護施設では、利用者の個人情報や権利、安全に配慮しながら、生成AIを活用する必要があります。
そのため、生成AIの導入を考える際には、次の流れを重視しています。
現在の利用状況を知る → 現場の課題を整理する → 活用目的を明確にする → 安全な利用方法を検討する → 小さく試す
今回の研修では、その最初の段階となる「現場の状況を共有し、職員同士で考えること」を中心に取り組みました。
AIツールの導入を目的とするのではなく、現場の仕事をより良くするために、生成AIをどのように活用できるのか。
これからも、現場の声を大切にしながら、実践につながる生成AI研修・導入支援を行ってまいります。
今回ご参加いただいた皆さま、開催にあたりご準備いただいた滋賀県老人福祉施設協議会の皆さま、ありがとうございました。
社会福祉法人・介護施設向け生成AI研修のご相談
ハナサクAIでは、滋賀県を拠点に、関西地域を中心として社会福祉法人、介護施設、福祉関係団体などへの生成AI研修・導入支援を行っています。
生成AIの基本操作を学ぶ研修に加え、次のようなテーマにも対応しています。
- 現場参加型の生成AI活用ワークショップ
- ChatGPT・Gemini・NotebookLMなどの業務活用研修
- 社会福祉法人における生成AI導入の進め方
- 個人情報や利用ルールを踏まえた安全なAI活用
- Google Workspaceを活用した業務改善・組織導入支援
「法人として生成AIを導入したいが、何から始めればよいか分からない」「職員が一緒に考えられる研修を実施したい」という法人・施設の皆さまは、ホームページのお問い合わせフォームからご相談ください。
滋賀県・関西地域以外への出張研修についてもご相談いただけます。


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