学ぶ力、考える力|「メタスキル」を身につけてキャリアを加速させる方法

こんにちは!今日もご訪問頂きありがとうございます。

みなさん、突然ですが、「メタスキル」と言う言葉を知っていますか?
今しきりにAIエージェントが話題になっていて、大企業では社内のスキルや経験値をAIに実装し、業務効率や人材育成に活用する動きが加速しています。
その実現には、部署どうしをつないだり領域をまたいで翻訳・橋渡しする「ハブ」的な存在が必要不可欠だと言われています。
そこで注目されているのが「メタスキル」です。

目次

メタスキルとは:特定の職種や専門を超えて生かせる土台となる力

 

メタスキルにはさまざまなものがあります。たとえば

複雑な状況を俯瞰して、ポイントをまとめ直す力
相手の気持ちや背景を想像しながら、対話で橋渡しできる力
失敗や葛藤さえも自分の成長材料にできる力

これらは『変化が激しい時代でも、生き抜き、適応できる力』でもありますよね。

この人すごいなあとか、知的だなあ、クールだなあと感じられる人って、こうした力を自然と発揮していたりしませんか?

私自身、自分にはどんなメタスキルがあるんだろう?と気になり、今回は自分の棚卸を通してメタスキルについて考えてみました。

「自分の棚卸し」からメタスキルを抽出する

私はこれまで20年間以上、福祉現場で働いてきました。介護老人保健施設での相談支援から始まり、行政での障がい福祉や介護保険の担当、相談支援事業所の立ち上げ、そして最後は社会福祉協議会の地域福祉課長として働いてきました。最後の2年間はマネジメント業務と現場を兼務してきました。

そして今、独立して生成AI講師を目指し、さらにコーチングの認定コーチを目指して学びを深めています。

一見すると、ギアチェンジが激しく見えるかもしれませんね。
実は私は昔から「影響されやすく、折れやすい」という自分自身の特性に悩んできました。周りの意見に流されやすく、ちょっとしたことで心が折れてしまう…。そんな自分を「弱点だ」と捉えていた時期もあります。

しかし今、独立という大きな一歩を踏み出しつつある中で、この「折れやすさ」が実は私の「メタスキル」なのかもしれないと感じています。

私の意外なメタスキル〜「なんとなく…」を言語化する〜

前述したように、メタスキルとは、単なる知識や技術といった「スキル」のさらに土台となる、より深いレベルの力です。
例えば、思考力、学習力、自己認識力、共感力、適応力などがこれに当たります。

私は長年、「社会福祉士」という専門職として、介護保険や障がい福祉の知識、ケースマネジメントや相談対応の技術を磨いてきました。これらは確かに重要なスキルです。

しかし、私が20年以上変化の激しい福祉現場で働き続け、そして今、全く新しい分野に挑戦できているのは、変化し続ける現場で、その時々に必要な知識や技術を学び、使いこなし、変化に適応する力」=メタスキルだったのかもしれません。

私の「影響されやすく」「折れやすい」が育んだ3つのメタスキル

では、具体的に私のどのようなメタスキルが、今の私を形作っているのでしょうか?

1. 自己覚知と学び続ける力

「影響されやすく、折れやすい」と自覚できたのは、自己覚知のワークに取り組んできたからです。

福祉の仕事では、相手の価値観と深く向き合う必要があります。そのとき、自分の価値観を理解していないと、支援がいつの間にか「自分の正解を押しつけること」になってしまいます。

自己覚知を深める中で、自分が他者の感情に敏感で、それに強く影響されやすいことを受け止めました。
だからこそ、「自分の軸を持ちたい」と思い、足りない部分を補うために知識や技術を学び続けてきたのだと思います。

 

  • 障がい福祉(特に自閉症や発達障がい)をゼロから学び、対応したこと
  • 当事者の感じ方を深く知り、相談対応の難しさを痛感した経験。
  • スーパービジョンの機会がないことに不全感を抱き、自ら学びの場を探し、作り出したこと
  • ゼロから生成AIを学び、日々実践と改善を繰り返していること
  • そして今、人生の目的そのものである「コーチング」を学んでいること。

 

2. 多様な立場を理解し、共感する「対人援助力」

「影響されやすい」という特性は、裏を返せば共感する力が高いということでもあります。
福祉の現場では、本当にさまざまな立場の人と関わります。

  • 利用者さん

  • ご家族

  • 他職種のスタッフ

  • 行政や地域住民

それぞれの背景や気持ちに寄り添い、間に立って対話を重ねる中で、私は「対人援助力」や「調整力」を育んできました。

1on1ミーティング、災害ボランティアの現場、多機関との連携など、常に“声にならない声”を拾い、つなぐ存在であろうとしてきました。
今振り返れば、それは「高度な感受性と共感のメタスキル」だったのだと思います。

3. 困難に立ち向かう「適応力」と「回復力(レジリエンス)」

「折れやすい」経験は、同時に「どうしたら立ち直れるか」「どうしたら次へ進めるか」を徹底的に考える機会を与えてくれました。

  • 健康問題での離職経験、行政や組織との対立・調整、災害ボランティア現場での混乱とプレッシャーなど、多くの困難な局面に直面しました。
  • しかし、それらの経験から「何が重要か」「どうすれば改善できるか」を問い続け、乗り越えてきました。

特に災害支援では、予測不能な事態に適応しながら、その教訓を自分の職域に持ち帰りマニュアルや訓練の仕組みへと昇華する経験も得ました。
「柔らかく、でも折れずに生かす力」――これも私の大切なメタスキルのひとつです。

「折れやすさ」は、強みにもなる

私は、自分の「影響されやすく折れやすい」という特性を、今では「自ら学び、困難も乗り越えるための原動力となるメタスキル」だと解釈していいかな?と思っています。

もしあなたが、私と同じように「自分は○○だから…」と弱みだと感じている特性があるなら、ぜひ見方を変えてみてください。それは、あなたの唯一無二のメタスキルを育てる種かもしれません。

AIと共にあるこれからの時代に向けて

この気づきのきっかけは、社会が「AIエージェントの実装」に大きく舵を切ろうとしている現状にあります。

AIが自律的に動き始める時代がまさに目の前にあります。
私が20年培ってきた現場経験、AIによる業務改善の実践、そして「人にやさしい職場づくり」という信念が、今後どのように活かされていくのか。

「折れやすい私」が、むしろ誰かの力になれる存在として、メタスキルを育てながらAI時代を歩んでいけるのか。

しばらくはこの問いを胸に、活動を続けていこうと思います。

 

 

 

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