75歳以上になると介護が必要になる割合が大きく上昇
いつかはやってくる親の介護・・・わかっていても、なんだか実感がわかない人も多いのではないでしょうか。
親の介護が必要になる時期は親の健康状態や生活環境などによって異なりますが、内閣府のHPによると、65歳以上の要支援、要介護の認定を受けた人の割合は、65~74歳では1.4%(要支援)、3.0%(要介護)であるのに対して、75歳以上では8.9%(要支援)、23.4%(要介護)なのですね。つまり、75歳以上になると要介護の認定を受ける人の割合が相当数存在するということです。
令和6年(2024)年の最新データによると、日本の健康寿命(健康上の問題で日常生活に制限のない期間)は、男性が約72.68歳、女性が75.38歳です。ということは、男女ともに75歳前後で健康上の転換点がやってくるということなのですね。
あなたは、75歳以上と聞いて、どんな印象を持ちますか?
最近は70歳まで働く人も増えていますよね。70歳で仕事をリタイアした親が、4~5年経ってから、「最近なんだか以前と様子が違うかも・・・?」と感じるようになった、というパターンもあるのかもしれません。
「え?うちの親もうすぐじゃん!」という方もいるでしょう。そして、気になるのが、この点です!健康寿命と平均寿命(男性81.09歳、女性87.09歳)を比較すると、介護が必要な期間が10年近くあると考えられるのです。
心得て損はなし!介護が必要になる前の準備
介護が始まる前に、家族としてできる準備がいくつかあります。
ざっと考えると以下の3つでしょう。
①健康状態の把握
親が普段どんな持病があり、主治医はどこで、どんな薬を飲んでいるのか
気になる体の不調があれば、医療機関の受診を促すことも大切です
②介護サービスの情報収集
地域包括支援センターや役所の介護保険課等で事前に情報収集し、どのような支援が受けられるかを知っておく
③家族の役割分担
介護を行う家族の役割を明確にし、誰がどの部分を担当するのかを話し合っておくことが、スムーズな介護につながります。
介護が始まる兆候って?
介護が必要になる兆候は、以下のようなものがあります。チェックしてみてくださいね。
①日常生活動作の困難
食事や入浴、移動などの日常生活に支障がではじめた場合
②健康状態の悪化
骨折などのけが、突然の病気、認知症の症状がみられる場合
③社会的孤立
近所や家族との交流が減り、孤立感が強まることも介護が必要な状態に陥りやすいサインです
私の母の場合は腰椎圧迫骨折でした。コルセットで腰を固定したのですが、今度はコルセットの締め付けで脱腸になり(汗)、一時期は寝たきりに近い状態になったこともあります。
父の場合は認知機能の低下です。一緒に大型量販店に買い物に行っている途中で行方不明になることがあり、「おかしいな」となったんです。本当に、いつどんなことがきっかけで親のケアが必要になるか分からないので、早めの備えが必要だとその時痛感しました。
介護の準備を始めるタイミング
私の場合は職業柄介護の手続きに関しては予備知識があったのですが、介護の準備は親が少なくとも70歳になる前に始めておいた方がいいです。子ども世代は40代のうちに、親の将来の希望を聞いておく。(50代ではたちまち介護が必要になることも多いので)この先の親の生活環境について話し合っておくことがとっても大事です!介護が必要になった際に慌てずに対応できるようにしておきましょう。
なんといっても、介護は突然始まることが多いため、早めの準備が家族全体の負担を軽くすることにつながります!
まとめ
いかがでしたか?事前準備は大切ですね。そして、介護は私たちにとって、とても身近であることもわかりましたね。
親はだんだんと老いていきます。親との時間を大事にしつつ、介護に必要な準備や兆候に関する情報を事前に手に入れておきましょう!
こちらのブログでも、順を追って発信していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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