こんにちは。今日もご訪問いただきありがとうございます。
「セミナーやイベントのタイトルをどう決めたらいいか迷う」
これ、主催者なら誰もが一度は経験する悩みではないでしょうか。
最近はAIを使ってタイトルを考える人も増えてきましたが、
「AIに任せたら本当にいいタイトルが決まるのか?」
と不安に感じる方も多いはずです。
そこで今回は、
“AI合議制” という新しいアプローチを試してみました。
これは「複数のAIにそれぞれ意見を出してもらい、その次に、出された意見を集約して再度AIにフィードバックし、再考させる」という仕組みです。
人間の会議と同じように、意見を出して共有し、最後にまとめるイメージですね。
実際にAIに会議のようなプロセスをやらせてみたら
どんな結果になったのか?
そのリアルな体験をレポートします!
AI合議制とは?
「合議制」とは、複数人で意見を出し合い、
最終的に合意形成をしていく意思決定スタイルのこと。
それをAIに応用してみたのが今回の試みです。
つまり、
というステップを踏むことで、
人間に近い納得感のある合意形成をAIで再現できないか?
という挑戦です。
ステップ1:AI4体に個別投票をさせてみた
まず、候補となるセミナータイトルを19案用意しました。
これを4体(ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity)のAIに提示して、
「ベスト3」を選んでもらい、その理由も添えて回答してもらいます。
そのときに使ったプロンプトをご紹介しますね!
📌 使用したプロンプト①
AI4体にこのプロンプトを与えた結果、
それぞれのAIが全く異なる観点でタイトルを選んだんです。結構バラバラでした。例えばこんな感じです。
【AI①の選定結果】1位: 1番 2位: 6番 3位: 17番
【AI②の選定結果】1位: 10番 2位: 17番 3位: 1番
【AI③の選定結果】1位: 3番 2位: 10番 3位: 11番
【AI④の選定結果】1位: 10番 2位: 11番 3位: 13番
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目立つキーワード重視
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差別化重視
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初心者向けのわかりやすさ
など、AIにも「好み」のような評価軸があるのが面白いポイントでした。
ステップ2:AI同士で理由を共有して再投票
こんなに個々のAIの意見がバラバラだと、私自身もどうしたらいいのか頭をひねってしまいました。何とかしてもう少し候補を絞り込めないかな?と考えました。
ですので、次にやってみたのが、AI間での「意見の共有」です。
つまり、1回目の投票で出てきた各AIの選定理由を
別のAIにも全部見せたうえで、
もう一度再考してもらう形にしました。
このときに使ったプロンプトがこちら👇
📌 使用したプロンプト②
この「再考」のフェーズでは
なんと4体すべてのAIが、最終的に10番のタイトルを1位に選びました。
初回では分散していた意見が、
他のAIの理由を取り入れた再投票でピタッと一致したのです。
これは人間の会議でいう
「理由を共有して視野を広げた結果、結論がまとまる」
というプロセスにそっくりでした。
AIの気づき・進化
AIになぜ考えを変えようと思ったのかその理由を聞いてみたところ
次のような変化があったと自己分析していました。
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「王道の強さ」を再評価した
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バイアス(最初に気に入ったものに固執する傾向)が修正できた
-
他者の視点を取り入れて評価軸を統合できた
つまりAIにも「学び直し」のような振る舞いが起こったというのは
とても興味深い体験でした。
人間の会議に応用できるポイント
このAI合議制は、私たち人間のリアル会議にもAIの意見を取り入れる際に便利だと感じました。
一つのAIだけの意見を聞くだけでは、そのAIにどんなバイアスがかかっているのか、知ることができません。
人間の会議をしている最中に、AIにも同じことを聞いてみたらいいと思います。
AIが出した答えをうのみにするのではなく、参考にする、別の視点を取り入れると
「納得感のある意思決定」が可能になるかもしれません。
特に役立ちそうだと思ったのは
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商品名
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プロジェクト名
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施策の優先順位
など、バイアスが出やすいテーマの決定です。
まとめ
今回は「セミナータイトル」を題材に
AI合議制を試してみましたが、
他にもさまざまな場面で応用できそうです。
「AIに任せれば答えが出る」
のではなく
「AIどうしに会議をさせる」
ことで
より納得感のある結論に近づける。
そんな未来の意思決定スタイルを垣間見た気がしました。
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